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編集局報道部

2023年入社

現在の仕事内容について教えてください。

 外勤の記者として、警察・司法、スポーツを担当しています。
 警察担当は事件や事故が発生した際に現場へ向かったり、警察や消防、現場付近の住人などに話を聞いて回ったりします。司法はその地続きで、起訴された事件の裁判の傍聴、処分の結果などを取材します。
 スポーツは基本的になんでもやります。多くの記者は野球取材がスタートです。中体連や高校総体はもちろん、インターハイやウィンターカップ(高校バスケ)など全国大会取材のため県外へ出張することもあります。
 地元を盛り上げてくれるプロスポーツの取材も欠かせません。私はバスケットボールBリーグの青森ワッツを主に担当しています。秋に始まり春まで、約6カ月間のシーズンを追います。

東奥日報社に入社を決めた理由は?

 幼少期から読書が趣味だったこともあってか文章を書くことが好きで、自信も少しありました。就職活動が始まったころは漠然と、それを生かせるような仕事をしたいなと考えていました。そこで見つけたのが新聞記者という仕事です。
 大学の卒業研究では調査手法に聞き取り調査を中心としたフィールドワークを取っていて、新聞社のホームページや企業説明会で聞いた記者の仕事内容が、どことなくなじみ深かったのも大きかったです。
 県外の新聞社も魅力がありましたが、やはり愛着のある地元のために働きたいと思い、東奥日報社に決めました。

印象に残っているエピソードは?

 県警察学校を卒業したある女子学生のことが印象に残っています。2023年秋、警察や消防など「公安系公務員」の職場見学バスツアーがあり、その取材で当時高校3年生の彼女に出会いました。「興味があるけど、どれにするか決めかねている」と話す彼女と再会したのは、翌年4月の県警察学校の入校式でした。思わず話しかけると、私のことを覚えていたようで、悩み抜いた末に警察を選びました─と話してくれました。
 その年の10月、卒業式の取材に行くと、今度は彼女が私を見つけてくれました。笑顔で駆け寄ってきて、警察学校で大変だったこと、楽しかったこと、そして初任地が県南地域の交番になったことを教えてくれました。
 進路を悩む場面から卒業まで、彼女の各節目を見ることができたことがうれしくて、一緒に記念写真を撮りました。その後は現在まで、担当地域が違うので会う機会はありませんが、時々「元気にしているかな」と思い出します。

東奥日報社で働くことの魅力を教えてください。

 魅力はなんと言っても地域の皆さんとの距離の近さです。丁寧に聞き取りをすれば、その分いろいろな話をしてくれます。皆さんが訴えてくる思いを言葉にして発信することは、とてもやりがいがあります。「記事のおかげで、活動を知ってもらえた」などポジティブな反響があれば、なおのことです。
 毎日、違う取材ができるのも面白いところです。入社前に想像していた以上に多種多様な取材を任されますし、自分もまだ知らない青森にたくさん触れます。「気になる」と思ったことを自由に取材できるのも魅力のひとつです。
 「青森は田舎、何もない」。そう言って同世代の人たちが県外へ出て行くのを、とてもさみしく思っていました。だからこそ、「青森にあるもの」「青森の良さ」を地域の皆さんに届けたい。青森を誇れるように、そして青森をよりよくするために、県紙の記者として誇りを持って頑張っています。

​インタビュー年

2025年

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